平成１６年４月に電子機械工学分野の助教授に着任しました。専門分野は、数理計画法、とくに連続最適化のアルゴリズムや解析とその応用、および、意思決定支援法の一つである、階層形意思決定法（Analytic Hierarchy Process, AHP）の理論と応用に関する研究です。前任地は大阪大学大学院基礎工学研究科システム科学領域で、応用面では、半導体生産工程のマネジメントや地震債券の分析といった、社会システムや経済システムへの研究を行っていました。
　名古屋大学にお世話になるのも、また機械系の学科に所属するのもこれが初めてです。このところ、制御系の解析や機械系の設計などで、再び最適化手法が注目を集めているようです。私自身もともと制御理論には興味がありましたので、これを機に、相補システムなど最適化手法の制御理論への応用という、私にとって新たな研究を通して、微力ながらこちらの教育研究のお役に立てるよう精進いたしますので、よろしくお願いします。