学内近況
庶務理事 名古屋大学大学院工学研究科 マイクロ・ナノシステム工学専攻 教授 新美 智秀 昭和 52 年卒業(第 36 回) |
大学の近況について
名古屋大学東山キャンパスの木々も大きく成長し、伝統ある大学としての風格がますます高まってきました。平成16年10月に開通した地下鉄環状線により、東山キャンパスへは名古屋駅および金山総合駅からいずれも約20分でアクセスでき、非常に便利になりました。またキャンパス内の建物も新築または改修が進み、しばらく訪問されなかった方には別の大学のように映るようで、非常に驚かれます。最近では、平成18年3月に工学部3号館北館の改修が完了し、同年10月には北部生協の向かいに青色発光ダイオードの開発で有名な赤崎先生の業績を記念した「赤崎記念館」が竣工しました。赤崎記念館の竣工に伴い、機械系の熱・水力実験棟の北半分が取り壊され、そこの研究室が改修された3号館北館に居を構えることとなりました。
平成16年4月に名古屋大学は独立法人化され、それに合わせて工学研究科は「大専攻・大講座制」へ移行し、機械系の専攻はそれまでの機械工学専攻、機械情報システム工学専攻、電子機械工学専攻を統合して、機械理工学専攻となりました。この大専攻には機械科学分野、機械情報システム工学分野、電子機械工学分野が属し、それぞれの分野が2つの大講座から構成されています。詳細は東山会HPの学内情報の機械系学科講座編成をご覧ください。
機械系専攻が中心に推進しております21世紀COEプログラム「情報社会を担うマイクロナノメカトロニクス」もはや4年目を向かえました。3年目の中間評価では非常に高い評価を受け、最終年度に向けてナノテクノロジーの発展に応える研究拠点形成を目指した研究・教育が推進されています。
野依先生がノーベル賞を受賞された後に、野依先生を初代院長とする研究専任組織「高等研究院」が学内に設置されました。学内業務を軽減し、独創的で将来性のある研究を戦略的に推進し、大学の知的プレゼンスを社会にアピールするための組織で、機械系からは3名の教員が参加してきました。
名古屋大学の多くの研究センターや研究施設を統合し、地球環境負荷を低減した環境調和型の理想社会(エコトピア)を目指して、平成18年4月に名古屋大学附置研究所としてエコトピア科学研究所が設置されました。機械系専攻からも数名の教員が兼務し、学生を含めて異分野の研究者とともに学際的研究を推進しています。
本年は就職担当を勤めましたが、東海地区の自動車を中心とする企業の好調さ、また団塊の世代に関する2007年問題などで、名古屋大学の機械系学生の有効求人倍率は愛知県のそれと比較すると4から5倍高いように感じました。最近は自由応募で採用される企業も増えましたので、大学推薦で企業に採用が決まるのは約2/3ですが、6月中旬には推薦した就職希望者全員の内定通知が届きました。
9月から10月にかけて、毎年名古屋大学ホームカミングデー、テクノフェア名大などが開催されます。後者は工学部が実施しており、大学にある技術シーズ(種)の展示,研究室公開及び講演会などが行われております。HP等をご覧になり、是非一度お立ち寄りください。
末筆ながら、同窓生の皆様の一層のご支援とご助言を賜りますようお願い申し上げます。
赤崎記念館
改修された3号館北館