会員からの便り
カネカエンジニアリング(株) 設計部 機械設計グループ 中嶌 信一 平成 8 年卒業(第 55 回) |
平成8年に学部を卒業、平成11年に博士課程前期を修了しました。在学中は先生方の指導の元、計算機を用いて乱流現象の微細構造について研究しました。
昨年3月に今の会社に転職し、現在は化学プラントの設計を担うエンジニアとして、特に海外におけるプラントの設計を担当しています。海外への工場の進出は相変わらず盛んであり、また物の調達においては欧米・中国のみならずインド、東南アジアへとその範囲を広げ、設計業務においても海外の業者に仕事を依頼することも増え、グローバル化が地理的にもその内容においてもますます広がってきていることを日々実感しています。
日常の業務においては、工場の現地スタッフとの打合せ、メーカーへの問合せなど英語での業務が非常に多く、聞きたいこと言いたいことを英語で表現できないがために、時にもどかしさを感じることもあります。言葉の壁以外にも、日本では当たり前のように思える仕事に対する責任感や勤勉さといった国民性の違いに歯がゆい思いをすることもあります。一方で欧米の合理的な考え方に接したり、改めて日本の良さを再発見したりと、技術者としても一人の人間としても非常に良い刺激となっています。現在は国内での業務が主なのですが、今後は海外での仕事も控えておりこの機会を活かして、国際的に通用する技術者として自分を磨いていきたいと思います。