新任の先生の挨拶
マイクロ・ナノシステム工学専攻(専担) 機械理工学専攻電子機械工学分野(併坦) 集積機械デバイス講座 マイクロ・ナノ計測工学研究グループ 福澤 健二 教授 |
私は,1987年に名古屋大学大学院工学研究科応用物理学専攻の博士課程前期課程(修士課程)を修了後,NTTに入社し,13年間研究所に勤務しておりました.その後,2000年4月に,現所属専攻に助教授として着任いたしまして,2007年4月1日付けで現職に昇任いただきました.着任時に所属していたのは三矢保永教授(現名誉教授)の研究室でありまして,三矢先生の2007年3月の定年退官に伴い,その研究室を引き継ぐ形となりました.スタッフとしましては,学術振興会のポスドクを務めていた伊藤伸太郎君を助教(以前の助手に対応)に迎え,情報科学研究科の大岡昌博准教授(以前の助教授に対応),張賀東助教との協力関係を継続させていただき,マイクロ・ナノメカトロニクスに関する計測の研究を多角的に進めてさせていただいております.
企業から大学に着任して8年間が経過したところでありますが,その間にも,様々な変化がありました.まず,建物が大きく変わりました.多くの機械・航空工学科の研究室が関係する工学部2号館,3号館が改修となりました.立て替えではありませんが,内装・外観とも一新されました.工学部のシンボルだった(?)1号館は解体され,高層ビルに立て替えられました.現在もいろいろな工事が進行中であり,一時代前では想像できなかった立派なビルがキャンパスのあちらこちらにできています.また,大学の組織としても独立行政法人化が実施され,先生は「教官」でなく「教員」と呼ばれるようになりました.さらに,教育・研究評価や21世紀COEプログラムなど,変化の例は枚挙にいとまがありません.教員は多忙となり,一時代前の牧歌的な大学の雰囲気は薄れつつあります.機械・航空工学科の先生方は,このような変化の中で教育・研究に精力的に励まれ,世界を先導する数々の成果を上げておられます.この素晴らしい機械・航空工学科の発展に,微力ながらも尽力したいと存じておりますので,東山会の皆様にもよろしくお願い申し上げます.