平成20年度 東山会会報

昇任の先生の挨拶

工学研究科 計算理工学専攻
先端材料・創製工学講座
生産プロセス工学研究グループ

上坂 裕之 准教授

 平成20年4月1日付けで先端材料・創製工学講座(生産プロセス工学研究グループ)の准教授に昇任致しました.生まれは兵庫県西宮市ですが,2歳からは奈良県奈良市で育ちました.京都大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程を修了後,民間企業に入社し自動車設計業務に携わりました.その後,母校の航空宇宙工学専攻博士課程に再入学し,宇宙推進,半導体デバイス微細加工,材料合成などに利用されるプラズマについて学び,工学博士を取得致しました.大学における職歴ですが,平成15年4月に名古屋工業大学の助手に採用頂きましたのをはじまりに,翌年4月には名古屋大学の現所属の助手となり,平成18年3月より同講師に昇任後,現在に至っております.その間、プラズマやイオンを用いた新しい表面加工の研究を推進して参りました.機械を良好に機能させるためには,トライボロジー特性などの表面機能制御が重要でありますが,ここ中部地区は自動車に代表される機械産業が隆盛であることもあり,新しい表面機能制御技術への期待は他地区をはるかに上回っているように感じています.元々産学連携志向であるがゆえに,そのような期待を背に表面加工の研究を行うことに大変なやりがいを感じております.

 さて平成15年より名古屋市に住んでいる私ですが,それまでの人生において全く愛知県と関わりがなかったかというとそうではありません.小学生のころ地図が好きで,何故か濃尾平野の美しい形状に魅せられ,ずっと中部地方の地図を眺めているうちに名鉄の駅名をほとんど覚えてしまいました(今はほとんど忘れてしまいましたが...).その頃は子供心に漠然と「将来自分は犬山あたりに住むのではないか,住みたいな...」などと思っておりました.それが私と愛知県との関わり初めです.また,私は一浪して大学に入っているのですが,幼少時の愛知への憧れもあってか,現役生のときには名古屋大学を受験させていただきました.結果は残念ながら..でしたが,そのときが人生で二回目の私と愛知県との関わりでした.その後,大学教員となってめでたく愛知県に来ることが出来ましたが,愛知には何か特別な縁を感じております.これから,ここ名古屋大学において研究・教育活動に精一杯励む所存でございますので,ご指導ご鞭撻のほど,何卒よろしくお願い申し上げます.

研究室HP: >http://www.ume.mech.nagoya-u.ac.jp/index.html

トップ > H20 会報 > 昇任の先生の挨拶