新任の先生の挨拶

工学研究科 マイクロ・ナノシステム工学専攻 マイクロ・ナノ機械システム講座 マイクロ熱流体工学研究グループ 松田　佑 助教

　平成20年4月1日付けで工学研究科マイクロ・ナノシステム工学専攻の助教に着任いたしました。マイクロ熱流体工学研究グループ(新美智秀教授)の一員として働かせて頂いております。

　現在は、マイクロスケールでの気体流の振る舞いを理解するために、「圧力」を「面計測」することに注目しております。そのツールとして、博士課程在学時に研究しておりました「感圧分子膜」を用いています。感圧分子膜は、光学的可視化計測法である感圧塗料をマイクロスケールの流れ場の計測にも適用できるように当研究室で開発した手法です。感圧塗料、感圧分子膜は通常の圧力計測に使われる圧力孔などの手法と異なり、塗料や分子膜を塗布した面全体での圧力分布を計測することが可能であるという点が魅力です。マイクロスケールの液体流に関する研究に比べ、気体流に関する研究例は未だ少なく、同研究分野及びその応用分野の発展に大きく寄与できる成果が得られるように学生の皆さんと努めております。

　まだまだ不慣れなことも多く、御迷惑をおかけすることは多々あることと存じますが、皆様の叱咤激励の程，よろしくお願い申し上げます。