新任の先生の挨拶
機械理工学専攻 機械科学分野 環境・エネルギー工学講座 高温エネルギー変換工学研究グループ 義家 亮 准教授 |
平成20年1月1日付で機械科学分野環境・エネルギー工学講座の准教授に着任いたしました。現在、高温エネルギー変換工学研究グループにおきまして成瀬一郎教授とともに研究教育活動に勤しんでおります。出身は横浜、学生時代は東京工業大学の長津田キャンパス(エネルギー科学専攻)と神奈川で育った私ですが、学位(工学博士)取得後は岐阜大学工学部の助手としておよそ10年間を過ごし、中部圏もすっかり第二の故郷として馴染んできました。そんな折に名古屋大学にてさらなるステップアップの機会をいただけたことは、本当に幸せなことと心より感謝いたしております。
学生時代には非平衡プラズマ状態にある高温ガスを作動気体に用いたMHD発電を研究テーマとしておりました。これは複合サイクル火力発電プロセスの高効率化を目的として、ガスタービンよりさらに高温のトッピングサイクルを実現しようとするものでした。岐阜大学時代から現在に至る主な研究テーマは、石炭や廃棄物等の燃焼とガス化、さらには排ガス処理に関するものです。特に燃料中に含まれる有害物質が燃焼(ガス化)プロセスを経て大気環境へ放出されることを懸念して、各種有害物質の挙動解明、その直接分析技術の開発、分離回収技術の開発を行ってきました。
洞爺湖サミットで「2050年に世界の温室効果ガスを半減」という途方もない目標が突きつけられた現在、エネルギーに関わる研究者の果たすべき使命は山ほどあります。そうであるからこそ,時代を担う研究者の一人となることを目標として、日々の研究活動に邁進していこうと思います。東山会の先輩諸氏の皆様におかれましては今後ともご指導・ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。