昇任の先生の挨拶
工学研究科 機械理工学専攻 先端材料・創製工学講座 超精密工学研究グループ 鈴木 教和 講師 |
平成21年4月1日付で機械理工学専攻・超精密工学研究グループの講師に着任いたしました.出身は大阪で,学生時代は現研究グループの社本英二教授(当時は助教授)の指導のもと神戸大学で研究活動を始めました.修士課程を卒業した後は日立製作所に入社して2年半ほど企業での研究活動を経験し,その後,名古屋大学へ赴任して助手としての研究・教育活動を経て現在に至ります.
学生時代には振動を援用する加工技術とそれを実現する装置の開発を研究テーマとしておりました.現在も当時の指導教官である社本英二教授とともに同テーマを継続して研究しており,最近では充実した応用研究や産業界での実用化にも携わることができていると感じています.加えて現在では,加工中に発生する“びびり振動”と呼ばれる強制/自励振動を推定/抑制する技術や,半導体製造プロセスの一つであるCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術など,主に加工に関連する研究を行っています.加工は古くからある研究分野ですが,トラディショナルなテーマの中にも日々発見があり,まだまだ新規の独創的な研究を行う余地があると感じています.今後は,微力ながら日本の科学技術の発展に貢献すべく,研究・教育活動に邁進する所存です.東山会の皆様におかれましては,今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます.