平成21年度 東山会会報

会員からの便り

信州大学工学部
環境機能工学科

吉田 尚史

平成元年卒業(第48回)

 私は信州大学工学部環境機能工学科の准教授を務めております。環境機能工学科という名前からは、どのような学科なのかお分かりにならないかと思います。機械工学と応用化学を中心として環境調和型科学技術の教育研究を目的とするユニークな学科として平成10年に創設されました。当学科を構成する教員の研究分野は幅広く、学際的な学科です。そのなかで私は数値流体力学の教育研究を行っております。

 流体工学の研究との出会いは、流体機械講座における卒業研究でした。以来、中村育雄先生にご指導いただき、修士から数値計算の研究を始め、博士号の取得、名古屋大学工学部助手そして現在の信州大学工学部准教授まで研究の道を歩むことができました。中村先生は平成11年3月に退官されましたが、現在でも流体工学の研究に対する姿勢は変わらず、研究についてのご示唆や最新の研究動向についてのご意見などを電子メールでお送りくださいます。中村先生の学者としての深い見識に敬服すると共に、私たち門下生のことをいつも気にかけていただいていることに深く感謝しております。

 在学中は、よき先生方との出会いだけでなく、よき友人たちとの出会いでもありました。私が所属した中村育雄先生の流体研究室と菊山功嗣先生の水力研究室は、同じ水力実験室に居室がありましたので、一つの研究室のような雰囲気でした。特に私の同級生と一つ上の学年はまとまりがよく、在学中から共に研究し共に遊びました。卒業後も、一年に一度集まって温泉旅行を行っています。昨年は長野県の白骨温泉へ旅行しました。旅行中に、松本から上高地へ向かう途中の奈川渡ダムを見学し、展示されていた大きなフランシス水車のランナーを見て盛り上がりました。写真は水車の前での1枚です。来年の温泉旅行は20回目となります。年に一度しか顔を合わせませんが、学生の時と変わらない付き合いをいつまでも続けていきたいと思います。

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