平成22年度 東山会会報

新任の先生の挨拶

工学研究科 機械理工学専攻
機械情報システム工学分野
生体力学・人間機械工学講座
バイオメカニクス研究グループ

平林 智子 助教

 

平成2161日付けで機械理工学専攻バイオメカニクス研究グループの助教に着任いたしました平林です。東山会の皆様に着任のご挨拶を申し上げます。 

まず,私の経歴と研究内容について簡単に紹介させていただきます。

平成203月に東京大学で学位を得た後、引き続き日本学術振興会特別研究員として研究をさせていただきました。翌平成214月から再び日本学術振興会特別研究員として大阪国立循環器病センターに所属した後、同年6月からは名古屋大学田中英一研究室の一員として研究ならびに教育活動に携わらせていただいております。多くの方のおかげで幸運にも素晴らしい伝統と実績を誇る名古屋大学の一員に加えていただくことができました。このたびの身に余る幸運に驚いております。この場を借りてお世話になりました皆様に心より御礼申し上げます。学位取得後の公私共に落ち着かない日々がようやく終わりましたので、今後は腰を据えてじっくりと研究・教育活動に取り組みたいと思っております。

私の専門は非線形有限要素法で、名古屋大学着任以前は心臓の数値解析を研究しておりました。心臓のポンプとしての働きを理解するにはイオンレベルのミクロなスケールから、人体としてのマクロなスケールまでを統合的に把握する必要があります。しかも各スケールにおいて電気・化学・力学現象が互いに影響を及ぼし合っているため、問題はよりいっそう複雑となります。当然生体特有の実験の難しさもあり挑戦的なテーマでした。今後もバイオメカニクス研究グループの一員として、機械としてとらえた生体を研究していくつもりです。

教員として教育に携わるのは初めての経験であり、とまどいの連続ですが皆様のご協力のもと、日々試行錯誤しながら取り組んでおります。赴任前から七帝戦などで名古屋大学の学生・卒業生と出会う機会は多くあり、名大生は素晴らしい方ばかりだと感じておりました。赴任して一年経った今、その思いをますます強くしており、そのような名大生達と過ごせる日々を幸せに感じております。彼らとともに学びながら日々成長していきたいと自分を鼓舞する毎日です。まだ不勉強な点が多く御迷惑をお掛けすることも多々あることと存じますが、東山会の皆様には今後ともご指導ご鞭撻を賜ります様、何卒よろしくお願い申し上げます。



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