平成22年度 東山会会報

特別寄稿


トヨタ紡織株式会社
特別顧問

太田 和宏

昭和29年卒業(第13回)

全学同窓会上海支部設立5周年記念に参加して

  名古屋大学全学同窓会はアジア中心に海外に9つの支部を持っています。その中の1つ 上海支部が設立5周年を迎え、記念式典を行うにあたり全学同窓会長 豊田章一郎氏の代理と云うことで出席することになったのです。

 1121日 例の尖閣列島の騒ぎの熱のまださめやらぬ最中です。でも上海は全く平常 人々は穏やか それに驚いたのは空港から市内の高速道路そして市内の主要道路が見事に整備され中央分離帯及び歩道際の樹々の植込みが実に立派に手入れされ、全くと云っていい程ゴミや雑草のないことです。万博の為急速に整備したのではあろうが万博が始まって半年程、この間をきちんと手入れしているだけでも大したもの 日本の道路周辺の状況は全く恥かしくなる 高層ビル群も東京の比ではなく 数年前の雑然とした街並は全く一新していました中国の政治形態、中国の人々の物の考え方については色々意見もありましょうが少なくとも上海周辺は素晴らしいものでした。(一説に上海市の人口は籍の有る人2,000万、無い人5001,000万と云います。)

 さて設立5周年記念 上海居住の名大出身の中国人の同窓会への登録は105その中20名余が出席 支部長は楊(ヤン)氏、日本からは浜口総長他10名余が参画実に和やかな会合となりました。楊氏は上海交通大学の教授で、前名大総長の平野先生(現 上海交通大学教授)と共に電池の研究をして居られるとのことですが、名大留学時の楽しかった交友或いは厳しかった指導などの思い出をなつかしそうに語られ、浜口総長も中国留学生諸君のがんばりや 日本から逆に短期留学(中国へ)させた学生達の受けた刺激が大変いいショック療法になっていること等を語られる等、人々の楽しい会話の中に瞬く間に時間が過ぎたのでした。強く感じたのは、異国の地 上海で 同窓と云う絆が如何に人々に強く意識されその紐帯を大切にして居られるかと云うことと名古屋大学と名古屋の地を如何になつかしく且つ素晴らしいものと思って居られるかということでした。私達日本の地にあって特に名古屋の地にあって名古屋大学出身と云うことを一寸粗末にしすぎているのではないかもう少し連帯感を大切にすべきではと強く感じた次第です。

トップ > H22 会報 > 特別寄稿