新会長就任挨拶
杉田 雄二 昭和 46 年卒業(第 30 回) |
東山会会長就任にあたって
この度、川地秀和前会長からバトンを引き継ぎまして伝統ある東山会の会長を拝命することになりました。昭和25年に発足し、会員数約6,000名の東山会は、多くの分野で多大な業績を残された先輩をはじめ、まさに第一線でご活躍の皆様、そしてこれから新しい時代を切り開いていこうとする若者たちが同じ経験を共有できるすばらしい会であります。
川地前会長は2期4年にわたってこの東山会の活性化にご尽力され、「総会・新年同窓会」、「東山に帰る日」そして「イブニングサロン」で、多くの出会いの場を提供されました。平成22年の「総会・新年同窓会」ではトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎様を、そして平成24年の「総会・同窓新年会」では名古屋大学社会基盤工学専攻教授の水谷法美先生を特別講師に招かれ、多くの同窓生が貴重なお話を伺う機会をいただきました。ここに改めて感謝申し上げます。
私は2つの課題に取り組みたいと考えております。1つは卒業年次を超えた交流の価値創造です。これはどの同窓会にも共通した課題ですが、同じ卒業講座やクラブ・同好会、同じ官庁、大学、企業といった範囲を超えるとなかなか価値が実感できないというのが正直なところだと思います。同じ名古屋大学機械系学科の卒業でも日頃の「付き合いの薄さ」が壁となって一歩が踏み出せません。同窓会はこうした壁を少しずつ低くしていくことが求められます。終身会費を納められた新卒の皆さんには社会で経験を積んでいる多方面の先輩の話は大いに役立つことでしょう。社会人でも多方面で知人がいるというのは人脈という観点からすれば価値のあることです。
2つ目の課題は活性化に向けた企業会員のご支援です。従来東山会の運営は名古屋大学教員の皆様が中心となり、使命感を持って努めていただいております。しかし、昨今では大学教員の流動化が進み、先生方もますます多忙になってきております。これまでも企業会員の皆様には理事やイブニングサロンの講師などでご協力いただいておりますが、名簿の充実や事業企画についてもお力をお借りできないかと考えております。
以上は現時点での私の思いであり、今後皆様のご意見を伺って東山会を運営していきたいと考えております。今回縁あって会長を務めることになりました。非力ではありますが東山会の発展に少しでも貢献できる様努力してまいります。東山会役員、幹事諸氏並びに会員皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。