昇任挨拶
名古屋大学大学院工学研究科 機械理工学専攻 機械科学分野 超精密工学研究グループ 鈴木 教和 准教授 |
平成24年4月1日付で機械理工学専攻・超精密工学研究グループの准教授に昇任いたしました.出身は大阪で,修士課程までを神戸大学で過ごし,その後日立製作所・生産技術研究所(現横浜研究所)にて約2年半の実務経験を経て,平成14年11月に名古屋大学に赴任しました.同グループの助手として名古屋大での研究活動をスタートしてから,助教,講師を経て現在至ります.もともと名古屋には縁もゆかりもなかったのですが,移り住んで約10年が過ぎ,改めて時が過ぎる速さに驚いています.平成21年に講師に昇任した後,平成22年には念願の在外研究(カナダ・ブリティッシュコロンビア大学)を5か月間経験する機会をいただき,海外での研究活動を通じて多くのことを学ばせていただくとともに,海外の研究者との交流も増えました.最近は,所属する学会での活動にも力を入れています.学会活動のおかげで,他研究機関の研究者と交流する機会が増え,互いに刺激を受けながら切磋琢磨することができる良い環境を得ることができ,大変やりがいを感じています.
研究では,主に,超精密機械加工技術や機械加工における振動援用・抑制技術,化学機械研磨技術といったテーマに取り組んでおります.機械加工は非常にトラディショナルな分野ですが,未だ解明されていない現象や,これから開拓されなければならない新しい技術がまだまだ尽きません.最近はこの分野の研究者数がやや減少する傾向にあるようですが,産業界からの要望は依然として多く,やりがいを感じています.また,今後もモノづくりを続ける日本の産業界にとっては,世界トップクラスの研究力を維持しなければならない重要な分野であり,今後も同じ方面で研鑽をつみたいと考えています.微力ながら日本の科学技術の発展に貢献すべく,研究・教育・社会貢献活動に邁進する所存です.東山会の皆様におかれましては,今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます.