平成26年度 東山会会報

新任挨拶


名古屋大学大学院工学研究科
マイクロ・ナノシステム工学専攻
バイオ・ロボティクス講座
マイクロ・ナノ制御工学グループ

長谷川 泰久 教授

平成6年卒業(第53回)


  

平成26年4月1日付でマイクロ・ナノシステム工学専攻バイオ・ロボティクス講座の教授に着任いたしました。名古屋大学工学部機械学科及び機械工学第二学科を卒業し、大学院重点化にて新設されたマイクロシステム専攻を第1期生として修了しました。その後、三菱重工業に2年間勤務した後、福田敏男教授の研究室にて助手を5年間、岐阜大学に1年間、筑波大学に10年間在籍し、11年ぶりに地元の名古屋大学に戻ってまいりました。

 名古屋大学に在籍するのはこれで3度目となり、既に、大学のことはある程度知っているつもりで着任しましたが、この11年間に大学へのアクセス、建物、組織のすべてが大きく進化していることに大変うれしく、感動した次第です。この改革の流れを支え、また、世界のNagoya Universityへ新たな改革を進めていきたいと考えております。

 私どもは、人支援型ロボットの研究に取り組んでおります。人の運動学習支援を目的とした種々の人工物が人に介在した際に引き起こされる身体特性、運動特性、知覚・認知機能など様々な変化を計測・モデル化することによって、生理学的、神経生理学的、力学的、運動学的な観点から解析・理解し、所望の運動へ導く支援・制御技術およびシステムの研究・開発を行っております。

 国際会議ではアジアの国々の躍進を感じ、日本の少子高齢化とは対照的な状況でありますが、今後も、戦略のある教育が重要であることは疑いの余地もありません。研究活動を通じて実体験や成功体験に基づいた自信を持ち、躊躇することなく技術的チャレンジと国際的協調を続けられる学生を育てていきたいと考えております。

 末筆ではございますが、この素晴らしい名古屋大学の今後の発展に、微力ながらも尽力して参りますので、東山会の皆様には、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

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