平成26年度 東山会会報

新任挨拶


名古屋大学大学院工学研究科
マイクロ・ナノシステム工学専攻
集積機械デバイス講座
< マイクロ・ナノプロセス研究グループ

溝尻 瑞枝 助教


  

平成25年7月1日付でマイクロ・ナノシステム工学専攻マイクロ・ナノプロセス研究グループ(秦研究室)の助教に着任いたしました。東山会会員の皆様に着任の御挨拶を申し上げます。
 私は、平成22年3月に大阪大学大学院工学研究科マテリアル・生産科学専攻を修了し、学位(工学)を取得いたしました。同年4月より、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)サステナブルマテリアル研究部門の研究員として3年3ヶ月勤めたのち、本学に赴任いたしました。名古屋大学の素晴らしい環境で研究・教育に携わる機会を頂き大変幸甚に存じます。
 学生時代は、レーザ微細加工に興味を持ち、特に超短パルスレーザの1つであるフェムト秒レーザを用いた加工プロセスに関する研究を行ってきました。具体的には、フェムト秒レーザパルスが誘起する2光子吸収を用いたリソグラフィとプラズマエッチングを組み合わせ、通常のウェハプロセスでは困難な、無機材料の立体表面構造の作製プロセスについて研究しました。そのプロセスを用いて、ガラス基板表面の曲面加工を行うとともに、微小光学素子形成へ応用しました。
 学位取得後に就職した産総研では、焼結材料プロセスの研究グループに所属し、通電焼結で作製した熱電材料のスパッタターゲットを用いて、膜状の熱電デバイス開発に関する研究を行ってきました。3年少々の短い期間ではありますが、企業(産)や大学(学)とは少し異なった「官」の視点での研究の経験をしました。

 初めて、大学という研究だけでなく教育も受け持つ機関で勤めることになります。初心を忘れず、夢を現実に、研究・教育に打ち込みたいと存じます。至らぬ点も多々あると存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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